杉並区の道路の3割が「狭あい道路」

皆さまご存じでしょうか。杉並区内の道路の約”3割”が、消防車や救急車がスムーズに通れない、幅員4メートル未満の「狭あい道路」であることを。
しかも杉並区は南北間の道路が脆弱で、防災上も交通の利便性からも、道路の整備が長年の懸案となっています。
- 田中良は、杉並区の道路の約3割を占める「狭あい道路」が、防災や日常生活の大きな課題であるとして、全国初の狭あい道路拡幅条例を制定し、建て替え時に道路を少しずつ広げる取り組みを進めました。
- 狭あい道路の拡幅によって、救急車や消防車が通りやすくなるだけでなく、高齢者の送迎車の利用、効率的なごみ収集、災害時の避難経路確保など、暮らしの利便性と安全性の向上につながると説明しています。
- 道路整備は地味ながらも区民の命を守る重要な仕事であり、将来世代のために着実に進める「やり抜く決意とリーダーシップ」が行政には必要だと訴えています。
木造密集地域と火災リスク
こうした狭あい道路が集中しているところが、木造密集地域、いわゆる「”木密”」と呼ばれる地域です。
こうした地域は、火災が発生した際に延焼リスクが極めて高く、避難経路の確保も困難という、極めて深刻な防災リスクを抱えています。
実際、令和7年(2025年)に入ってからも、杉並区内では火災が連続して発生し、死亡者も出ています。これは決して他人事ではなく、私たちの暮らしと命に直結する問題なのです。
全国初の拡幅条例
こうしたリスクの解消のために、田中良が区長在職中に作ったのが、”全国初の狭あい道路の拡幅条例”でした。
この条例は、狭あい道路に面する建物の建て替え時などに、道路を拡幅していく仕組みを定めたものです。一度に全ての道路を拡幅することは不可能でも、建て替えのタイミングで少しずつ着実に進めることで、長期的に確実な成果を上げる──これが田中区政の手法でした。
田中区政時代の整備件数
田中区政の最終年度(令和3年度)の狭あい道路整備件数は、”576件”に達していました。これは、条例を背景に粘り強く整備を進めてきた成果でした。
ところが、現区政になってからの整備件数は、年々低下しています。
– 令和3年(田中区政): 576件
– 令和4年(岸本区政): 549件
– 令和5年(岸本区政): 518件
– 令和6年(岸本区政): 461件
着実に減少しているのです。

拡幅のメリットは多岐にわたる
狭あい道路を拡幅することのメリットは、極めて多岐にわたります。
1. “救急車・消防車が入れるようになる” → 火災・救急対応の改善
2. “デイサービスの送迎車が玄関先につけられる” → 高齢者・障害者支援の向上
3. “パッカー車(清掃車)でのゴミ収集が可能になる” → 軽トラ5台と作業員10人でやっているところを、パッカー車1台と作業員3人で可能に
4. “災害時の避難経路が確保できる”→ 防災力の向上
つまり、狭あい道路の拡幅は、”日常生活の質と災害時の安全性を同時に高める”極めて重要な事業なのです。

「行政効率の向上」という視点
田中良はパッカー車の例を挙げて、行政効率の観点からも狭あい道路の拡幅が重要であることを訴えてきました。
狭あい道路が完全解消されれば、ゴミ収集の人件費だけでも大きく削減でき、その分を他の住民サービスに振り向けられるのです。
「やり抜く」決意こそが必要
田中良は語ります。
「狭あい道路の拡幅整備については、私の退任後、年々整備件数が落ち込んでいます。”都市計画道路についても”屋上屋を架すなわかりきった調査が行われ、『対話』を隠れ蓑にただ時間を浪費するばかりです」と。
行政の長に求められるのは、”「やり抜く」決意とリーダーシップ”です。狭あい道路の拡幅は、地味な仕事ですが、区民の命を守る、何より重要な政治の仕事なのです。












